第18章 白虎のお里に行ってみよう
「「「いただきます。」」」
みんなで手を合わせて食事会が始まった。
途端、白虎の方々が我先にと手を伸ばしたのが酒饅頭。
「「うっま〜♪」」
「これは美味いな!」
「酒粕でこんなに変わるのね。」
「でしょう?」
「「おいし〜♪」」
めっちゃ面白いんだけど(笑)。
「こんなウケるとは思いませんでしたね。」
「俺もこれ好きだよ。もしかしてこれも前世で?」
「はい、小学生の頃に体験学習でやったことがあったんです。」
「小学生?」
「アカデミー生みたいなもんですね。学校のみんなで旅行する機会があるんですけど、その一環で体験学習が出来る所に行ったんです。」
「ふ〜ん、本当に平和な世界なんだね。」
「信じられないくらい平和ですよ。」
この記憶がなかったら、私も想像つかないだろうな。
「楽しかった?」
「…え?」
初めて聞かれた、かも…。
楽しかった、か…
「そうですね…。楽しかったですね。みんなでわいわいしながら、班ごとで協力し合って、出来具合を確認し合って、最後に’’いただきます’’して…。」
丁度、こんな風に。
私は懐かしい記憶を掘り起こしながら、目の前の光景を見る。
「みんなで作って食べて、って…楽しいですよね。」
笑って言ったら、先生は優しげに目を細めた。
「そうだな。」
少し、くしゃっとしながら頭を撫でられる。
先生の手って好きだなぁと思う。
大きくて、あったかくて、優しい手。