第18章 白虎のお里に行ってみよう
所変わって、凛風さん宅。
ここは、集落でも端の方で、人が疎らなんだそう。
中心街はもっと賑わっていて、こんなもんじゃないくらい人がいるらしい。
ちょっとだけ興味をそそられるよね。
どうなってるのか見てみたい気がする。
っていうか、今ちょっと、逃げたい気がする…。
そんな私の様子を伺うように双子が揃ってこちらを見る。
「「エニシ?」」
でも、今は応えるどころじゃない。
後ろからの視線が突き刺さるのよ。
言わずもがなの凛風さん…。
双子と戯れたいんですよね?分かってますよ?勿論、分かってますとも。だからね、そんなに穴が空くほど見なくても大丈夫ですよ?
「凛風、少し落ち着け。お前が見すぎるせいでエニシが虚ろな目になっているぞ。」
「ですが…。」
「心配せんでも逃げはせん。逃げても私が捕まえてやるさ。な、エニシ。」
いや、私に振らんでください。
っていうか、これにどう答えりゃいいのよ?
「……。ソウデスネ。」
ハイ…恐くて突っ込めませんでした…。
「追い込むと逆効果よ?蘭玲。」
桜綾さんが、はんなりと微笑む。
「む、私は追い込んでないぞ?」
「そうかしら。幼子達をご覧なさいな。」
「幼子を?」
え?と思って私も見たら、普通に周りを威嚇していた。
肝が冷えるよ!冷え通り越して凍っちゃうから君達!
「頼む…、頼むから穏便に…、友好的に…。ね…?」
きりきりと痛む胃を感じながらぼそぼそと双子に言うと、二人は渋々止めてくれた。
止めてくれたのはいいんだけど…、これは先が思いやられるぞ…。
「これは困ったわねぇ。」
…桜綾さん、楽しそうに見えるのは私だけ?
「せめてきっかけがあれば違うんでしょうが…。」
暁然さんが言うと、蘭玲さんが「ふむ」と考え込む。
みんなも考えてるみたいだから、私も一緒に考えてみることにした。