第18章 白虎のお里に行ってみよう
「特別に今回だけ、お前達を招いてやろう。そこの幼子をよくぞ連れてきてくれた。」
真面目そうな人がそう言うと、足元に大きな丸い方陣が現れて、
「え、ちょっ…!」
避ける間もなくぐにゃりと景色が変わり、あっという間に長閑な場所に立っていた。
びっくりして、思わずきょろきょろと辺りを確認する。
陽の光が暖かく、春の陽気は変わらない。
けれど火山は全くなく、完全に別の場所。
なだらかな丘が遠くに幾つも見えて、そこにかまくらのような家…なのか?建物がぽつりぽつりと見える。
木々も疎らにあって、程良く目隠しにもなっているみたい。
振り返ると、先生もさすがに想定外だったらしく、同じように慌てふためいていた。
視線に気づいた先生が私を見て、何とも言えない顔をする。
「ぶはっ…!」
「お前ね…。」
だって面白いんだもん。
「すんません。先生の困った顔なんて初めて見たもんで。」
我慢できませんでした。めんご。
双子はどうかと見てみると、完全に固まっていた。
「お〜い、大丈夫〜?」
「「エニシ、怖い…。」」
「知らない匂いがいっぱい。」
「違う世界みたい。」
「うん、まぁ…。違う世界なんだろうね。」
そう言ったら、益々ぎゅうぎゅうとしがみつく。
ついでに、足元にももふっとした感触が…。
「あ。」
ゴンちゃんだ。
『…ぼくの存在、忘れてたでしょ。』
「ごめん、すっかりと…。」
身動き取れなくて確認はできないけど、ともかく、君も無事でなにより。
すると、三人がこちらの会話に気づいた。