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もう一度、を叶えるために。second

第18章 白虎のお里に行ってみよう



「待って。あなた達、うちに来ないの?その人間が来ないから?」

お母さんが悲しそうに言うも、双子は冷めた眼差しでお母さんを見返す。

「行かない。」

「私達の大事な人を受け入れられないなら、私達は’’人間’’でいい。」

お母さんはこの言葉にショックを受けたようで、悲しそうに顔が歪んだ。

お母さんには悪いんだけど…、私はちょっと感動してしまった。
だって、私の為に帰属する筈の一族を放棄しようってんだもん。
喜んじゃ駄目なところだけど、そこまで思ってもらえるのは嬉しかった。

(顔、顔…。)

おっと、危ない。
隣から注意されて、慌ててすっと引き締める。

お母さんは俯いて逡巡してから、またすっと顔を上げた。
それを見た青年達は慌て出す。

「母さん、まさかだよね?」

「掟破りだからね、それ。里を危険には晒せないよ?」

「今回だけよ。中央に行かなければいいのよ。家は端の方なんだし。」

「「そういう問題じゃないから。」」

「そういう問題よ。人間達だって乱暴はしないわよ。そうでしょ?」

いきなりぐりんと顔がこっちに向いて、思わずびくってなりながら、こくこくと頷く。
隣をちらっと見たら、こくこくと無言で頷いてた。
先生も怖かったらしい。

「「怪しいんだけど。」」

青年二人が疑わしそうに私達を見る。

親子揃って瞳孔が開いてますが!?
言っていいかな!?

「「だから、私達が行かなければいい話でしょ?」」

「そんなことさせないわ!」

「「母さん、ちょっと落ち着いて。」」

「落ち着いてられないわよ!このまま、また会えなくなるのよ!?」

「君達も君達だよ。離れるとしても少しだろう?それすらも出来ないっていうのか?」

「「出来ない。」」

「あ、あの〜…」
「「「「ちょっと黙ってて。」」」」

「ハイ…。」

口すら挟めません。
乱闘の予感に気が気じゃありませ〜ん!!

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