第18章 白虎のお里に行ってみよう
「私の可愛い子…。今まで探してあげられなくてごめんね…。」
よよよ、と半泣きで双子を抱きしめる女の人。
話しぶりから、多分、双子のお母さん。
双子は戸惑いながらも、その人を抱き返している。
戸惑ってるっつっても、’’なにこれどうしよう’’的な空気で、感動の空気が皆無なのが凄いシュール。
私はと言えば、不意打ち食らった気分だったもんで、気が落ち着かなくて先生の傍に隠れるように座り直した。
こんちくしょうが。マジで死にそうなくらいの呼吸困難になったっつーの。
ユーリューさんは、お母さんが乱入と同時にパンチ食らわしたらしい。
後から出てきた青年二人に介抱されている。
この人達、一体何処から出てきたんですかね?
「母さん、ちょっとは落ち着いた?」
「叔父さんも叔父さんだからね。焦らせばどうなるかなんて想像できたでしょ?」
「僕は焦らしたつもりないんだけどなぁ。」
「「叔父さんはもう、偵察に出ないほうがいいよ。」」
あ、この二人きっと双子だ。
うちの双子そっくり。
「そうよ!私の子なのに、ユーリューがいつまで経っても連れてこないから悪いのよ!」
「「偵察の意味は?」」
…こっちの双子は苦労性だね。
青年二人は大きく息をつくと、私達に目を向けた。
「事情を聞きたいんだけどいいよね?」
「僕達、嘘は簡単に見破れるからね。つかないほうが賢明だよ。」
「えぇ、分かりました。」
先生が答えて、私も倣って神妙に頷く。
漸くまともな話が出来そうだ。