第18章 白虎のお里に行ってみよう
「ここの臭いがキツいからだろうね。鼻が利かなくなってるんだよ。」
「「それだけじゃない気がする。」」
「あー…。初めて同胞を見たからってのもあるのかな?」
先生が言うとユーリューさんが首を傾げる。
「初めて見たから…?あー…成程…。’’初めて’’だから知らない、か。嗅ぎ分ける必要もなかっただろうしね。」
何だか分からないけど納得したらしい。
そして沈黙…。
っていうか、この話はどこに着地するのでしょうか?
私としては、双子に親族がいるのかいないのか知りたいところ。
可能なら棲家にお邪魔したいし、人間は立ち入り禁止って言うなら、双子だけでも送り出したい。
その辺の話を出してもらえるとありがたいんだけど…。
「えーっと…、白虎の一族はあなただけですか?」
とりあえず、聞いてみた。
「それは…、ここでは言えないかな。」
…そっすか…。
「それじゃあ…、あなたのお話を聞いても?」
今度は先生が聞いてみた。
「それも、ここでは言えないなぁ。」
………。
また沈黙。
もうなんやねん。
いいのか悪いのかはっきりせんかい。
もうこれはストレートに聞いて白黒はっきりさせよう。
そう思って口を開いた瞬間、
「ユーリューの馬鹿あぁぁぁ!!!」
真後ろから知らない誰かが乱入。
「ぐっ…!げっほごほごほ…!!」
中途半端に吸った息で咽た。
「…大丈夫?」
向かいにいた先生から、そう声をかけられた。
「げほごほごほ…!」
見てのとおりでございますが何か!?