第18章 白虎のお里に行ってみよう
取り敢えず、呆気にとられたまま呆然とユーリューさんを見つめる双子を促して人間に戻ってもらって。それを見た彼も人間に戻ってくれた。
お互い身なりを整えて、火を囲んで膝を突き合わせて、さぁお話を…っていう場なんだけど、しぃーんと静寂が続いてる。
多分、このままだと誰も何も言わなそう…。
「えーっと…。これって何をどう聞くのが正解なんですかね…?」
誰にともなく疑問を口にすると、ユーリューさんはにっこり笑い、双子は胡乱な目をユーリューさんに向け、先生はげんなりする。
「あー…まずは…そうだな…。あなたは…何故、ここに?」
先生がそろりと問いかけると、ユーリューさんは笑顔のまま口を開く。
「まぁ、強いて言うなら君達に会ってみたいと思ったから、かな。」
「「嘘ばっかり。」」
「殺すつもりで来たよね?」
「あんたの役目は私達の排除。そうでしょ?」
双子のストレートな物言いに、ユーリューは楽しげに笑う。
「確かに最初はそうだったんだけどね。気が変わったんだよ。」
「「何で?」」
「君達がいたから。」
その言葉に、双子は疑わしげにユーリューさんを窺い見る。
「察しの通り、僕の役目は、この地に足を踏み入れた人間を排除すること。でも、それは人間だけ。まさか、同胞がここに来るとは思わなかったからね。まずは会ってみようと思ったんだ。」
「どうして同胞だって分かるの?」
「匂いだよ。僕達は同胞の匂いを嗅ぎ分ける。」
紗雪の問いに、ユーリューさんはそう答えた。
白虎ってそんなこと出来るの?って思って双子を見ると、驚きながら二人で顔を見合わせていた。
うん、多分出来ないんだろうな。