第18章 白虎のお里に行ってみよう
「えっと…。そう言われましても、こちらとしてもですね、この花が必要なんですよ。倒れちゃった子達がいるので。」
そう言ったら、その人は少し考え込んだ。
そして、ポンチョっぽい上掛けの内側でがさごそとしながら、麻の小袋を一つ取り出した。
そして、更にその中から指で摘んだ物を、私に差し出してきた。
「これを飲ませてみてはどうだろう。」
「これは?」
受け取ってみると、直径1cm程の丸薬だった。
兵糧丸に近い見た目のそれを、恐る恐る匂いを嗅いでみる。
けど、幾つかの生薬の匂いがあるだけで、毒とかの可能性はかなり低い。
ガリっと少しだけ齧ってみると、オヒレアの香りが鼻腔を掠めた。
私は驚いてその人を見た。
「これって…。」
「あげるよ。その代わり、君の仲間に会わせてくれない?」
そう言って、持っていた小袋ごと渡してきた。
知らない人を招くリスクは怖いものではある。
あるけれど、丸薬は嬉しい。
毒見した限り、成分はオヒレアを主とした生薬で合ってると思う。
私、舌には自信があるの。
どんな物でも、大抵味を見分けられる。綱手様とシズネ様のお墨付き。
ここは、メリットに重きを置いてみますか。
私は、その小袋を受け取るとにこりと笑う。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
こうして、ユーリューさんが内輪に来ることになりました。