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もう一度、を叶えるために。second

第15章 決別





「ただいま〜。」

「ただいま、おかえり〜。」

双子のご機嫌の声に、料理の手を止めて後ろを振り向くと…。

「イタチ…。いらっしゃい!」

無事に辿り着けたんだね!

「あぁ…。」

少し、疲れたような笑みに、私も苦笑する。

「やっぱり…、暁からは追われる羽目になった感じ?」

「まぁな。随分と急な指令だった。」

イタチの少し沈んだ声に、私はそっとため息をつく。

「…そっか。実はちょっと前に、私も小南に会うことがあってさ。忠告してくれたよ。」

「小南に会ったのか?」

「うん、随分心配してくれたみたいで。逃げろって言ってくれたの。」

「いつだ?」

「イタチが助けてくれた日。龍地洞に行く前にばったり会ってさ。」

「そうか…。」

「うん…。あ、ご飯食べてくでしょ?ちょっと待ってて。」

「いや…。それよりも治療を済ませたい。出来るだけ完治に近い形で。」

「もしかして、見張られてるとか?」

「まぁ、そんなところだ。これからは頻繁には来られなくなる。…頼めるか?」

「分かった。んじゃ、すぐにかかろう。」

「「じゃ、私達はもう一回出かけるから。」」

え?何で?

「だって今日泊まらないって…。」

「イタチが来たから。」

「二人でよろしくやりなよ。」

言いながら、二人は寝ていたゴンとギンを、問答無用で抱き上げる。

「「いってきま〜す!」」

「あ、うん…。いってらっしゃい…。」

変な気使わなくてもいいのに…。

らしくない双子の態度に、私達は困り顔で顔を見合わせた。

「…え〜っと…。やりますか。」

「あ、あぁ…。頼む。」

私は治療の準備にかかった。

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