第12章 懐かしい顔と新しい顔
「ただいま〜…。」
「ダメだな〜。お前、オイラがついてないと何処へも行けねぇんじゃねぇのか?うん。」
「ソウデスネ…。」
鳥に乗って帰ってる時から始まり、ドアを開けて家の中に入ってもずっとこの調子。
私って、デイダラから見ると子分的な存在なのかしら…。
多目的ルームのテーブルに座って巻物を開いていたイタチが、怪訝そうな顔で私達を見ていた。
「…何かあったのか?」
「こいつ、この年で迷子になってたんだよ、うん。」
人聞きの悪い事言わないでくださるかしら?
くそ〜、抓ってやろうかな。
「迷子…?何でだ?」
そしてこちらも真面目に聞いてくる。
真に受けんでもいいでしょうに…。
「はあ…、ちょっと余所見してたら逸れたの。それで、私だけ先に待ち合わせ場所に戻ってたんだけど、デイダラが探してくれてたみたいで。」
そう。そこは素直に感謝してる。
まじで迷子になってて、放置で置いてかれたらちょっとショックだし。
けど、その後がな〜。
鼻高で「オイラがいないと〜」って言うもんだから、もう聞き飽きた。
「とにかく、お世話かけました。もう、この話はこれでお終い。ね?」
これ以上は、ちょっと勘弁。
そう言ったら、デイダラはちょっと我に返ったように目をぱちくりさせた後、ふむ、と納得してくれた。
「まぁ、結果的には迷子になっててラッキーだったかもな。」
まだ言う?
「お前がいない間、別の暁の野郎共と遭遇しちまったんだよ。特に金の亡者の方がお前の話を聞いて興味持ったみたいだしな。」
金の亡者って…あれか…。
黒頭巾の方だ。
「それはそれは…。いなくてヨカッタわ。」
あんたが喋らないでいてくれたらもっと良かったんだけど。