第12章 懐かしい顔と新しい顔
野菜を仕入れた私たちは、次の街へ。
そこそこ大きな街だから、日用品が手に入れやすいの。
街の手前で降りると、野菜を積んだ鳥に結界を張って近づけないようにする。
「よっし、お次は調味料よ。」
「…オイラ、いいように使われてるのか…?」
あ、気づいた。
誤魔化せ誤魔化せ。
「そんな事ないって。デイダラがいるとすっごく助かるんだから。」
「…どうだか。」
「ほんとだって。こんな時間に買い物来てもたくさん買えちゃうし、徒歩より断然楽だし。こうして付き合ってくれて、本当に感謝してるのよ。」
そう言ったら、沈んだ目がきらきらと輝き始める。
「そうだろう、そうだろう!もっとオイラに感謝しやがれ!」
「ありがたや〜ありがたや〜。」
南無南無すると、嫌そうな顔をされた。
「なんか逆にムカつくぜ、うん。」
「ふはっ。でも、本当に感謝してるわよ?」
こんな便利な術を使わせてもらってるんだもの。
「嘘くせぇな。」
「嘘じゃないよ。まぁ取り敢えず、ちゃっちゃと買い物済ませちゃおう。デイダラは何か見たいものある?」
「オイラは粘土にしか興味がねぇ。」
「…粘土を…買うの?」
作るんじゃなくて?
「ばっか、いい粘土がいい芸術を生むんじゃねぇか。」
「へぇ…、そうなんだ。」
そんなに違うもの?
作った方が断然安上がりだろうに。
「いいか。いい粘土ってのはな…」
突然始まった粘土談議に耳を傾けながら、お店を見て回り始めた。