第12章 懐かしい顔と新しい顔
まずは、部屋に備え付けてある作業台を組み立てて、機材や包み紙を準備。
それから、乾燥した薬草を四種類、生で使う薬草を二種類出して、それぞれすり潰す。
乾燥タイプは秤できっちり一回分測って包み紙へ。
生で使う方は火で成分を損なわない様に加熱処理して丸薬に。
「これで良し。」
「終わったか?」
「うおっ…!」
ばっと振り返ると予想を裏切らず、暇人デイダラがいた。
無言で睨め付けるも奴は懲りる様子がない。
「お前、簡単に殺せそうだよな。」
「物騒な奴だね。っていうか、大きなお世話よ。」
私が二週間分として作った薬をそれぞれの紙袋にしまっていると、ひょいと隣に来てしげしげと眺め始めた。
「これ全部イタチのか?」
「そうよ。触っちゃ駄目だからね。」
「そう言われると触りたくなるんだよな、うん。」
にゅっと伸びてくる手を慌てて払う。
「止めろ。子供か、あんたは。」
油断も隙もないんだから。
悪戯されないうちに片付けなきゃ。
「で、どうしたのよ。」
聞きながら、手早く袋に纏めた薬を専用巻物にしまう。