第12章 懐かしい顔と新しい顔
その時、ガチャリとドアが開いてサソリさんが入ってきた。
「…何やってんだ?」
「飯食ってんだよ。」
「見りゃ分かんだよ、そんな事。何でお前ら和気藹々してんだよ。」
「こいつが飯は自分で作れって言うもんだからよ。」
私を箸で指すデイダラにムッとして見せる。
ひとを箸で指すなんて。失礼なんだけど。
「そりゃそうでしょ。自分のお世話は自分でするのが基本でしょ?」
「俺は客だ。」
「客は人ん家に入り浸らないよ。」
「もっと丁重にもてなせよ。」
「ヒモ男はうちには要らない。」
「誰がヒモ男だ。」
「誰もデイダラがヒモ男なんて言ってないでしょ?でも、これからぐーたらして何もしないんだったら、遠慮なくヒモ男って呼ぶよ。」
「オイラはヒモじゃねえ!」
「…はあぁ…うるせぇ奴らだ。」
私達の口喧嘩を見てたサソリさんは、呆れたようにまた外へ出てしまった。
と思ったら、ガチャっとまた入ってきた。
「おい、俺の家も隣に造れ。」
「え…。」
本格的に住むつもりなんですか、あなた…。
「今すぐだ。」
「い、今すぐ?」
人使い荒くない?
「…私、熱あるんですけど…。」
一応、言ってみた。
「いいからやれ。」
問答無用ときたか。
「せめて、ご飯食べ終わるまで待ってください。」
これで駄目とか、労働局に訴えられるレベルだよ。
「…早くしろ。」
それだけ言うと、今度こそ外へと出て行った。
「お前も大変だな。」
他人事みたいに言ってくれちゃって。
「そう思うんなら手伝ってよ。」
「やなこった。」
ったく!薄情な奴!