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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔





「ぐっ…!痛ったぁ〜…!」

激痛に起こされて目を開けると、いつの間にか自分のベッドにうつ伏せに寝かされていた。

「エニシ、大丈夫か?」

イタチの声が聞こえて、呻くのを止めた。

「うん、大丈夫。へーきへーき。」

私はそのままありったけのチャクラを込めて影分身を出す。
すると、背中の服を傷口に沿って捲り、消毒して、傷を塞いでいく。
でも、チャクラが足りないせいで完治とまではいかなかず、途中で消えてしまった。
傷が浅くなっただけマシね。

「…多少の傷くらいだったら大丈夫だと言ってなかったか?」

あ、怒ってる…。

そろりとイタチの方を見ると、椅子に座っていて、兄ちゃんみたいに腕を組んでムスッとしていた。
似てるかも。
仲良かっただけあるね(笑)

「…笑い事じゃないんだがな。」

「ごめんごめん。なんか心配されるのって久しぶりでさ。」

それを聞いて、イタチは大きくため息をつく。
私が笑って誤魔化すと兄ちゃんもそんな感じになったっけ。

ふふっ、懐かしい気分。

「まぁ、いい。起きれそうか?」

「うん、痛み止め飲みたいから食べ物がほしいな。」

ゆっくりと体を動かして身を起こしていく。
部屋をざっと見回すと、小さな窓からは光が漏れていた。

「今、何時?」

「朝の五時くらいだな。」

イタチが部屋の置時計を見ながら答えた。

「ごめん、もしかして一晩中付き添ってくれてた?」

「まぁ…眠れなかったしな。」

「ごめんね、心配かけて。」

「いいさ。俺が好きでやったことだ。」

ほんと、お兄ちゃん属性が過ぎる。
面倒見がいいんだから。

「ありがと。」

小さくお礼を言ったら、優しい笑みが返ってきた。

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