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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔




「…死ぬ気か?」

不意に聞こえたサソリさんの言葉に笑みが溢れる。

何も考えられなくなってきてるせいか、それもアリかも、なんて思う。

だって、それってこの世界から解放されるってことでしょう?
やっと兄ちゃんに会えるって思うと嬉しい。


そう思うと、不思議と痛みも遠のいていき、体が軽くなったような気がした。




「まだスピードが上がるのかよ…。」

誰かの言葉が聞こえてきた。

あぁ、でも楽しいかも。
かつてないくらい体が軽い。
思い通りに動く。




不意に音が止んだ。

辺りを見回すと、ガラクタが散乱していて、離れた所に人影が四人。
黒地に赤い模様の同じコート。


あぁ、そうか。
そういえば、そうだったね。
自分の力だけで乗り切ったのって初めてかもしれない。

「お前は誰だ?」

サソリさんの声に、私は緩く首を振った。

「あれは、出ませんでした…。」

そう言ったら舌打ちが返ってくる。
でも、こんなに頑張ったって出ないものは出ないんだよ…。


私は手元を見る。

チャクラが空っぽだ。

生命維持の為のチャクラまで使ったのかも。

視界がブレ始めてきた。

耳鳴りが酷くて凄く不快。


前世の最期を彷彿とさせる感覚…。



…もう、いっか。

疲れちゃった…。


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