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もう一度、を叶えるために。second

第12章 懐かしい顔と新しい顔





大丈夫…。

いつも通りにすればいい。

大丈夫。


ふうぅ…と大きく息をついて構えると、カタカタカタと数多くのカラクリの音が聞こえてきた。
次の瞬間、ばっと上空に二十体くらいの人形が展開されて、思わず顔が引き攣った。

「精々くたばるなよ。」

そう言った途端、人形達が一斉に自分へと向かってくる。
手にはクナイや刀、鎌などなど、見たことないようなものまである。
人形だからと侮れないくらいには一手一手が重い。
出来る限り避けてはいるけれど限界はある。
クナイ技や忍組手を含めた体術を使い、壊せるものは壊し、足場に出来るものはして避け続ける。




どれくらいそうしていたのか…。

段々と息は切れて、元々半分もなかったチャクラは底をつく。
切り傷は増えていき、いつ致命傷を喰らってもおかしくなくなってきた。
毒を使ってないのが不幸中の幸い。




…遅い。

いつもだったら、この頃に切り替わりそうだなって兆候が出るのに。
今日は何の音沙汰もない。


「まだか?本当にくたばっちまうぞ?」

そんなこと言われたって、出てこないんだもの。

「出し惜しみでもしてやがるのか?」

「まさか…!そんな、わけないじゃ、ないですかっ…!」

息切れを起こしながら反論すると、鼻で笑われた。

「なら、俺の気が変わらない内に早く切り替わることだな。」

気が変わらない…?

「テメェだったら、いいコレクションになるだろうさ。」

それを聞いて思わず笑っちゃった。
欲望に忠実な人だね。

気が緩んだのが悪かった。

「うぐっ…!」

後ろからばっさり袈裟掛けに切られてしまう。
一瞬で冷や汗が噴き出た。

あまりの激痛に思考が鈍り始める。

でもここで痛みに引きずられたら、動きまで鈍くなる。

私は変わり身の術で一瞬の隙を作り、体勢を整える。

「なんだ、これで終わりか〜?」

デイダラがヤジを飛ばすけど、気にしてられない。
が、無様も晒せない。



あの癖が出ない以上、自分で何とかするしかない。



だから、逃げるのはもうやめだ。



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