第12章 懐かしい顔と新しい顔
「オイラは未遂だって言ったろ。結局、ここ無事だったじゃねぇか、うん。」
「よく考えて。人ん家押しかけといて、いきなり爆弾投げるとかどうよ?それで何もするなってあり得ないと思わん?」
「うるせぇな!オイラはテメェら一族が大嫌いなんだよ!」
ここぞとばかりに詰め寄ると、逆ギレされた。
「はあぁ!?何それ!」
「だいたい、オイラは芸術を見せようとしただけなのにそれの何が悪いんだ!」
「悪いに決まってんでしょうが!!」
何が芸術だ!ただの破壊じゃんか!
「テメェ…、オイラの芸術を馬鹿にする気か!?」
「芸術だろうが何だろうが、好きにしなよ。だけどね、うちでやるこたぁないでしょうが。外でやってきなさいよ!」
「爆発こそが芸術なんだぞ!?」
「それを何でうちでやんのかっつってるのよ!」
分かんない人だね、まったく。
「私に芸術うんぬんなんて言われたって困るの。だから外で思う存分やってきてちょうだい。うちに持ち込まないで。うちは火気厳禁なの!」
「そんなルールは初めて聞きましたがねぇ。」
にやにやしながら首突っ込んできた人がいた。
「…鬼鮫さん、どっちの味方なんですか!」
何で余計なこと言うのよ!
「なんだ、テメェの独裁じゃねぇか!」
「何よ。だからってうちを爆破させていい理由にならないでしょうが!」
「あー言えば、こー言いいやがって!うちはのくせに生意気なんだよ!」
「それはこっちのセリフなんだよ!だいたいそれ、うちは関係ないじゃん!」
「テメェ、本当にあん時の奴なのかよ!?」
「何、意味の分かんな…」
「俺は無駄な時間を食うのが大嫌いだ。」
「「…っ!!痛ってぇ〜…。」」
私達は二人揃って、テーブルの上にあったであろう木のお盆で顔面を殴られた。