第12章 懐かしい顔と新しい顔
「…〜…。…エニシ…。起きろ、エニシ。」
「んぁ…?」
ぼんやりと目を開けると、一番最初に目に入ったのがイタチ。
その向こうに鬼鮫さん。
部屋の中は煌々と灯りが付いていて、お外は真っ暗…。
…今、どういう状況?
「大丈夫か?」
イタチから聞かれて、寝ぼけた頭で頷く。
さっきまで何やってたんだっけか…?
視線を少しずらすと、鬼鮫さんの向こうにも誰かいる。
誰だろうと首を傾けると…。
「…ああぁぁぁ!!!」
思い出した!!
昼間の襲撃犯!!
「言っとくが、俺は何もしてねぇぞ。」
「オイラだって未遂だぞ、うん。」
「何が未遂だ!人ん家ぶっ壊そうとしといて!」
信じらんない!!
「うるせぇな。テメェが大人しくしてりゃあ、丸く治ってたんだよ。」
「じゃ、何ですか?黙って爆弾で吹き飛んでろって言うんですか!?」
冗談じゃない!!
何で唯唯諾諾とされるがままになってなきゃならないのよ!!
「ここは私の家です。私が作ったものなんです。それをぶっ壊されそうになったら抵抗するに決まってるじゃないですか。あなただって、気まぐれでコレクションぶっ壊されて嬉しいですか?」
サソリに問いかけると、途端に目付きが鋭くなった。
「…あ゛あ゛?」
「ほら、例え話でも怒るくらいには頭にくるんでしょ?自分は良くて他人は駄目なんて、説得力ないにも程がありますよ。」
べーだ。
怒ったって筋が通ってないものは頷けない。
ムッとしてると、サソリの横にいたデイダラに何でか呆れ顔を向けられる。
「…お前、怖いもの知らずだな、うん。」
「あんたが一番他人事にしないでよね。元はと言えばあんたが爆弾なんか持ち出したのがいけないんでしょ?」
一番の元凶がなに高みの見物してんのよ。
「そうだったなぁ…。俺は余計な真似するなって言ってたのになぁ。」
ゴゴゴっと音がしそうな程の視線(死線)を向けられたデイダラが顔を引き攣らせながらたじろいだ。
ざまぁみろ。