第10章 ルーツを探しに出かけましょ
少しの雑談後、安全の為にとユリも一緒に行動する事になった。
「すみません、私まで同行させていただいて。」
「大丈夫よ。二人守るのも三人守るのも然程変わらないから。」
「エニシさんもいますしね。」
「うんうん。大丈夫、ゆっきーは私がしっかり守るからね!」
「はい、お願いしますね。」
やり気十分なエニシとおっとりと微笑むユリ。
一見すると、忍とか弱き一般人の会話ではあるが、そうではない。
本来ならば、任務中に他者を引き入れること自体があってはならない事なのだが、個人的な用事といった意味合いが強いせいだろう。メイも長十郎も若干の戸惑いを見せながらも承諾してくれた。
あとはユリの正体さえ露見しなければ問題ない。
カカシは小さく笑み浮かべる。
―エニシがいた事が吉と出たな。
「そろそろ行きましょ。」
「そうですね。シュカちゃん、封印の場所まで案内してくれるかい?」
「分かりました。」
メイと長十郎の言葉にシュカが答える。
「あれ…?でもまだ、街の奪還ってまだですよね?」
「問題ない。街を少し見て回ったけど、護衛しながら目的地まで行くのには手こずらないだろうさ。」
エニシの問いにカカシが答えると、彼女は釈然としない様な仕草と共に「そうなんだ…。」と呟いた。
「まぁ、行ってみないと始まらないですね。」
「そうだね。見た方が早いだろうな。」
カカシ達はメイ達と頷き合うと、それぞれシュカ、ソウイチ、ユリを背負って走り出した。