第10章 ルーツを探しに出かけましょ
「本当に普通です。だから誰も気にしなかったんですよ。あくまでコイツの主観で…」
「いや、見た人みんなの目がハートにいだだだっ!」
「ちょっとは黙っといてよ。」
しげしげと見ていた二人は、カカシ達のやりとりに吹き出した。
「仲良いのね。」
「里抜けしただなんて信じられないですよ。」
カカシはそれを見て、エニシから手を離して彼女を見た。
彼女も頭をさすりながらカカシを見上げると、少し肩をすくめる。
カカシはふっと小さく息を吐いた。
「まぁ、私もやむ得ず里を出たからってのもあると思いますが。」
「え、そうなんですか?どうして…?」
「色々あるんですよ〜。どこの里も大なり小なりあるでしょ?」
手を振り振りからからと笑って見せると、長十郎はそっと言葉を呑み込んだ。
「コイツにあまり壁がないってのも理由の一つではありますよ。」
「みんながフレンドリーだからってのもあるでしょ。」
「お前が特殊なんだよ。」
ぐりぐりと頭を撫でると、エニシは少し照れながらも何でもない様に肩をすくめる。
「あ、あの二人にも挨拶してきますね。」
エニシはそう言って、カカシ達と少し離れた所で話し込んでいたソウイチ達へと歩いて行った。