第10章 ルーツを探しに出かけましょ
メイと長十郎は、ソウイチとシュカが落ち着くよう宥めながらも今後の計画を話し始めてた。
カカシもそれに加わろうとしたところで、くいっと腕を取られて振り返る。
「カカシ先生、ちょっと。」
エニシのあまり見たことのない神妙な顔で、カカシは少し驚く。
「どうしたのよ?」
「ここじゃ話しづらいんで、場所変えましょう。」
そう言って、ぐいっと引っ張られる。
「ちょっと、待ちなさいって…。」
呼び止めても一切止まる気はない様で、カカシは大人しくされるがままに引っ張られていった。
メイ達を視界に捉えられる範囲の離れた場所まで来た時、エニシは掴んでいた腕を離して振り返った。
「カカシ先生はどこまで知ってるんですか?」
「どこまでって何が?」
何かに気づいたのだとカカシは分かっていたが、敢えて疑問を疑問で返す。
シュカには幻術がかかっていたのだろう。
そして、それはチャクラを乱すだけでは解けない術だった筈。
瞳術には瞳術が必要だ。
今や、瞳術を扱えるのは数人のみ。
「しらばっくれるのはナシで。あの子にかかってた術が特殊だったんで写輪眼で解きました。ソウイチさんの方はカカシ先生が解いたんでしょ?」
カカシはふっと笑った。
順当に考えればイタチである可能性は極めて高い。
その事をどう捉えているか。
エニシが聞きたいのはそういう事だろう。
「…状況か状況だからな。側から見れば、勘繰りたくもなるだろう。それは分かってるよな?」
諭す様に言うと、見るからに不服そうにエニシは渋面を作った。