第10章 ルーツを探しに出かけましょ
そう刻を置かずしてメイと長十郎が合流し、カカシの影分身がソウイチを背負って走って来た。
「すみません、遅くなりました。」
「大丈夫よ。寧ろ早い方だわ。」
ソウイチを背負っている事を考慮にすれば、確かに早い方ではある。
つまり、かなりの速さで走ってきたことになる。
長十郎はそれを聞いて、ぎょっとしてカカシの背から降りたソウイチを見た。
「あ、あの…大丈夫ですか?」
長十郎がそろりと聞くと、彼は楽しそうに頷いた。
「風を切って走れるっていいですね。まるでトロッコに乗っているみたいでしたよ。」
「…そうですか、良かったです。」
長十郎はにこにことしながらも内心唖然とする。
逆の立場だったらと考えると、力の差に慄いてとても楽しめないのではないか、と。
彼は、初めて高い所から高い所へ飛び移った時の恐怖を思い出し、背筋を粟立たせた。
「聞いているとは思うけど、それらしい子が見つかったの。確かめてみてもらえないかしら?」
「はい。」
メイの言葉を聞いたソウイチの顔付きが引き締まった。