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もう一度、を叶えるために。second

第10章 ルーツを探しに出かけましょ




瓦礫の中を右へ左へと走り抜ける。
人の気配は殆どなく、あっても見るからに街人ではない。
おそらくは犯人だろう。
手に武器を持ち、辺りに視線を走らせている。
人数が少ないのか殆ど出くわすことはなかったが、少し気になる様子だった。

「…探しているんでしょうかね。」

「鍵が無くなったなら…探すでしょうね。」

走りながら、カカシとメイは話す。
ソウイチ達を探しているとなると、急がなければならない。
犯人達より先にシュカを見つけなければ。

「「……っ!?」」

走っていた二人は前方から人の気配を察知して、慌てて左右に散らばり、瓦礫の影に隠れた。
隠れると同時に三人の男が
男達は早足で、家の残骸を見回しつつ通り過ぎていく。
二人の気配にすら気づくことはなかった。
カカシはそっと道に出ていくと、メイも同じ様に出てきた。

「…影くらいは勘付かれると思ったんですがね…。」

「そうね。慌てて隠れたからヒヤヒヤしてたんだけど…。」

二人は揃って通り過ぎた男達の方向を見やる。
見ながらも、カカシの中で益々別人の可能性が過ぎる。
それとも、急拵えの素人に近い人材しか集まらなかったと見るべきか…。

「何はともあれ、気付かれなかったのは幸いと考えましょう。」

メイはカカシの言葉を聞き、小さく息をついた。

「そうね…。今はそれどころじゃないわね。」

二人は頷き合って再び走り始めた。



一通りエリアは見て回ったが、やはりと言うべきか、それらしき人物は見当たらなかった。

「きっと、ここには留まっていないのね。」

「そうみたいですね。”とにかく外へ”と誘導されていたならここにいる可能性は低いでしょう。」

「一度集まった方がいいわね。」

「はい。場所はここで構いませんか?」

街の外へと繋がる森を二人で見やる。

「えぇ、いいわ。お願いね。」

「分かりました。」

カカシは答えると、ボンっと消えた。

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