第10章 ルーツを探しに出かけましょ
一見すると、無人に見える屋敷のように大きな建物。そこの鉄格子が外れた門構えに足を踏み入れた途端、二つのクナイがイタチ目掛けて飛んできた。
一度足を止めてみるが、武器が飛んでくる気配がない。
彼は再び歩き始める。
すると、今度は多数の手裏剣などの武器が飛んできた。
それらを難なく避け、或いは叩き落としながら容易に中への侵入を果たす。
「誰だ!?」
「何しに来た!?」
そう叫びながらも三人、四人、と人が集まってくる。
最終的に集まったのは九人。
案外と少なかった。
―この人数で街を壊滅させたのか?
腕もさることながら、些か知略にも欠けているように思える。
「お前、名は?」
人垣の向こう側から声がかかった。
その途端、さっとそちら側の人垣が割れる。
「イタチさん…。」
イタチと呼ばれた男の風貌は、細身でそこそこ背は高く、長い髪を後ろで纏めて結っていた。
そして、その目は…。
―成程…。
赤い目だった。
写輪眼に寄せているのか、地が赤なのか。
この風貌でうちはイタチと名乗れば、彼を知らない人間はそう信じるだろう。