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もう一度、を叶えるために。second

第10章 ルーツを探しに出かけましょ



鬼鮫さん、ちょっと丸くなった気がするんだよね。
私は少し笑ってから、二人に向き直った。

「一晩お世話になりました。色々教えてくれてありがとう。」

鬼鮫さんのことや百豪に近い術も教えてくれて、本当に感謝してます。
半ば突撃訪問にも似た状況なのに、一晩宿泊までさせてくれたし。
本当は一宿一飯の恩義を返した方がいい気がするけど、ダリアさんには断られちゃったしね。そうなるとライアさんも同じこと言いそう。

「どういたしまして。また来るといい。君達なら歓迎する。」

「ありがとう。また寄らせてもらいます。」

「送っていこう。」

ライアさんはそう言って、例の鍵を空中に出現させて空いている床をそれで指すと、あら不思議。
魔法陣が浮かび上がってくるじゃあ〜りませんか。

「ビバ!魔法〜!」

かっこいい〜!

「は?」

「やーだ、そんなイタイ子を見るような目で見ないで。」

鬼鮫さんってば辛辣〜。

「この中に入れば、入り口まで一気に行けるぞ。」

「へぇ、便利ですねぇ。鬼鮫さん、行きましょう。」

「…あなたには警戒するということがどういうことか骨の髄に叩き込んでやりたいですねぇ。」

嫌そうな顔をする鬼鮫さんを引っ張って魔法陣の中へ入ると、眩い光が立ち上がり、光の円柱の中にすっぽり嵌った。

「また来ますね〜!」

光で見えなくなる二人に手を振ると、振り返してくれる。

ぼやっとした光に包まれた一瞬の後、目の前に広がった景色は、最初に足を踏み入れた場所…つまり、岩山群生地だった。
昨日と違い、青空が広がり、ごつごつした岩山が遥か遠くまで見える。
後ろからは、カチカチカチ…と石が波に巻き込まれている音がした。


「ほぅ。ここへ繋がるのですか。」

「最初のここに来たってことは、私達が歩いた分は丸々罠だったんですかね。」

そう考えると凄い広大じゃね?

「面積としては然程広くない場所なんですがね。広く見せる何らかの手だった、と考える方が自然でしょう。」

「実は延々と同じ所をぐるぐる回ってただけだったりして。」

「そしてそれは、攻撃の機会を窺う為の罠だった、とすると、案外とあり得る話ではありますねぇ。」

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