• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第10章 ルーツを探しに出かけましょ



「15年しか経ってないんでしょう?大体の人が覚えてるものじゃないですか?まぁ、あなたらしいといえばらしいですが。」

にやってしながら言うのがまたカチンとくるのよね〜。

「んじゃ、鬼鮫さんは15年前のこと正確に覚えてるんですか?いや、その前に鬼鮫さんも何か一曲覚えて、15年後にテストしてみましょうよ。」

言うからには証明してほしいよね。ふんっ。
でも、鬼鮫さんは肩をすくめるだけ。

「嫌ですよ、何であなたに付き合わなきゃならないんですか。」

「だって、鬼鮫さんの15年前のこと聞いたって、私知らないんだから判断つかないじゃないですか。フェアに判定するなら、今が共通の記憶となるから今から15年後の方が覚えてるかどうか判断つくじゃないですか。」

「だから知りませんよ。私はあなたに付き合う義理はありませんね。」

出たよ。我関せず。

「ちょっとちょっと、言い逃げはアンフェアですよ。んじゃ鬼鮫さんだってうろ覚えってことにしてくださいよ。」

言うだけ言って知らん顔なんてさせないんだからね。

「私はあなたと違って、ボンクラではありませんので。」

「むきいぃー!!ほんと意地悪ですよね、もー!」

「ははっ。そうやってムキになるから揶揄われるんですよ。」

鬼鮫さんはいつもとは違い、声を上げて朗らかに笑う。
ちょっとびっくりしたものの、何となくその空気を壊したくなくて気にしない振りをする。

「ひとを揶揄って遊ぶのは良くないですよ。私が気にする性格だったらどうしてくれるんですか?」

「あり得ないので問題ありませんね。」

「そこは少しでも気にかけてあげるとかする場面ですよー。」

「あなたを?冗談でしょう?」

「ぐぬぬっ…!も〜!ひどいにも程があるってもんですよ〜!?」

「ははっ。やはりあなたは格好のオモチャですねぇ。」

「余計に腹立たしいですね!」

こんちくしょ〜!!

/ 869ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp