第10章 ルーツを探しに出かけましょ
「あ〜スッキリした〜。」
こんな世界の中で歌えるって気持ちいいね。
「おや、もう終わりですか?」
真後ろからの声に、飛び上がるくらいびっくりしながら後ろを振り返った。
びっくりしすぎて声も出なかった。
「せめて、後ろくらい気にしたらどうです?」
「すみませんねぇ。まさか鬼鮫さんが立ってるなんて夢にも思わなかったので。」
心臓に悪いったらないよ、ほんとに。
…そんな呆れられてもね。
今、完全におやすみ時間だったもんでね。
おっと、額のチャクラは…。
うん、さっきの影響は殆どなし。
やっぱり器は大事だね。
「で、もう歌わないんですか?」
「なんか、歌ってほしいんですか?」
まさかね〜。
鬼鮫さんに限って…
「一番初めの歌をお願いします。」
…まさかの頼み事。
いや、それよりも…。
「一番初め…。」
…歌う前から全く気づかない私って…。
ま、いいや。
気を取り直して、と。
異邦人ね。