第2章 新しい生活
「まずは読み書きを覚えろ 」
リヴァイはこの世界の教科書をテーブルの上に置いた
「カナコの世界の文字は色んな種類があるみたいだが ここの文字はそれにくらべりゃ簡単だろ」
紅茶を飲みながら 折り紙の本を指差す
リヴァイは ひらがな カタカナ 漢字 アルファベット の事を言ってるのだと分かった
異世界転生の都合のいい展開として言葉は分かるし 紅茶があるって事は食べ物も比較的に同じ…である可能性が高いと思った
簡単と言うことは日本語で言う【あいうえお】の50音を覚えればいいのかな?
教科書をめくるとなんか見覚えがある文字が並んでいる事に気付いた
「カタカナだ! リヴァイすごいよ 私の世界と少し繋がっているよ ほら見て見て!」
折り紙の本にかいてあるカタカナを指差し逆さまのままリヴァイに見せると
「読めるな… だが 俺達と同じで逆さまにして書いて読める様にならねぇと意味がねぇ…カナコがこの世界て生きる為には最低限必要な事だ だから努力しろ」
【壁内の人間ではない】事はリヴァイ以外に知られてはいけない
「地下街は金になる事ならなんでもするような連中ばかりだからな 俺とカナコを憲兵に差し出す奴もあらわれるだろ だから俺がいいと言うまでは1人で家から出るな」
助けてくれたリヴァイと自分をこの世界から守る為に私が覚えないといけない事は沢山ある
「分かった…文字を覚えて この世界の歴史やらルールを覚えるんだよね」
私が眉間にシワを寄せて決意を固めていると
「頑張れ…」
リヴァイは手を伸ばし私の頭をワシワシと撫でた
「ありがとう お姉ちゃん頑張るね!」
「まずはそれだ今のお前はお姉ちゃんじゃねぇ」
ポカリと軽く頭を叩かれた
痛くはないけど「痛いなぁ」とむくれたら
「躾に一番効くのは痛みだからな」
リヴァイはすまして紅茶を飲んだ