第1章 はじめまして ここは何処ですか?
私は18歳の女子高生 天然水が有名な山の田舎に住んでいる
12歳の時 両親とも不倫が原因で離婚した 押し付けあいのあげく私を1度しか会った事がないお母さんの母親に押し付けてお互い不倫相手と再婚した
田舎に来て良かった事は私の喘息が山のきれいな空気で良くなった事とお婆ちゃんが優しかった事
そんな優しかったお婆ちゃんも昨年ガンで亡くなった
亡くなるまでの間に色々と終活をしてくれていたお陰で私はお婆ちゃんの家でお婆ちゃんが残してくれたお金と両親から振り込まれるお金でなんとか暮らしていた
小学校の近くにある児童館で小学校相手の手作り教室の指導補佐のバイトをして スマホ代とかお小遣いは自分で稼いでいた
「心配する奴はいねぇのか?」
「友達も居ないし…学校の先生くらいかなぁ それに心配されるとも違う気がするかな 両親は通帳にお金を振り込むだけで5年も会ってないよ
お婆ちゃんの葬儀には来るかと思っていたけど来なかった…だから…私は1人ぼっち」
リヴァイに押し倒されたり水溜まりで跳びはねたりしたから私の体も服も汚れていた
リヴァイは家に着くとすぐに私をシャワー室に放りこみ 使い方を説明して タオルと着替えをカゴの中にいれて扉を閉めた
浴槽はなくてただシャワーが付いているだけの浴室だったけど熱いお湯も出て気持ちいい 体が綺麗になり温まると気持ちが少し落ち着いた
用意してくれた着替えは石鹸のいい香りがする 小さな体にはリヴァイの服は大きくて袖と裾を折り込んでから浴室をでると紅茶のいい香りがしている
パタパタと音がする方を見たらリヴァイが玄関の扉とリビングの様な部屋の窓を開けてタオルを両手にもって上下に振り換気をしていた
「リヴァイ?」
私の声に振り返るとリヴァイは玄関とリビングの窓を閉めた
「肺が弱いんだろ?気休めにしななんねぇけどな 地下街は空気が悪い」
リヴァイは椅子に座るように言い紅茶を入れてくれた