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【進撃の巨人】月と青い鳥

第6章 私の秘密



「それで君は1度10歳くらいの体に若返った と?」


「はい だから20歳の肉体だけど 元の世界と合わせると28歳になります それに私が居た世界は2022年です」


私がこの世界に来た経緯を考えると同じ世界にタイムスリップは絶対にない

844年なんて日本は平安時代だ



「私の本と紙と鉛筆はありますか?」



漢字 ひらがな カタカナ 英語 の説明から始める 私の長い話しにエルヴィンは目をキラキラとさせて聞いている

リヴァイと同じで分からない所は聞いてくるけど 話を折ることも無くて話しやすい


【カナコヤマウチ】

紙にカタカナで名前を書いた

「これはカタカナで私の名前カナコヤマウチって書きました でも こうするとエルヴィンさんも読めるでしょ?」


逆さまにしてエルヴィンに見せる


「確かに…読めるな」


「私は壁内の人間でもないけど 壁外の人間でもないです

私の世界では 太陽は東から昇り西に沈むんです

だから私はこの世界とは全く違う所から何かのバグ……不具合で来たんだと思います
だからエルヴィンさん達の知ろうとしている壁外の事は本当に分からないんです」


折り紙の本をパラパラと見ていたエルヴィンは本を閉じて 丘の下に広がる景色を眺めている


「君の世界には人を捕食する巨人はいたか?」


「巨人はいません…恐竜と呼ばれる大きな動物はいました でもその恐竜も一億年前に絶滅してしまい 今は化石でしか存在を確認できません
それに人類はその恐竜よりもっと後にしか存在してません」


途中で恐竜や化石について説明を挟みつつ 私の覚えている歴史を話した

「そうか…」

「巨人の謎や壁外の謎の答えを私は持ってないんです…ごめんなさい」

「謝る事はない 勝手に期待したのは私の方だ まぁ…想像以上の話でびっくりしたがね

そうか…こっちに来る時のきっかけになったのは青い鳥とネックレスか…」


私は首にかけているネックレスを外してエルヴィンの隣に立つ

青い筒を揺らして彼に渡した

「この小さい穴をのぞいて下さい」


閉じていた口が少し開いた

「ほう…これは綺麗だ」


「これは万華鏡っていいます これが落ちたから今 私はここにいます」


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