• テキストサイズ

【進撃の巨人】月と青い鳥

第6章 私の秘密



ネックレスをもたもたと着けてたら 「貸しなさい」と取り上げられてエルヴィンが留め具を着けてくれた


「ミケと同じように私の事もエルヴィンと呼んでくれ リヴァイ達もそう呼ぶしな
それにカナコとはもっと話をしたい お互いにもう少し楽に話さないか? 」


指笛を吹くと白馬が戻ってきて鼻をエルヴィンの肩に擦り付けて甘えている

1時間は話をしてたから馬車とだいぶん距離が開いてしまった


「急がなくていいの?」

「じゃあ駆け足で!」と言われても困るけど聞いてみた

「この先は私とミケと君達は船で川を下る予定だ だから出航までに間に合えばいいんだよ」


他の団員は馬を連れて陸路を行くらしい 私達はシガンシナ区近くで船を降りてまた馬車に乗り本部へと帰る予定らしい




エルヴィンの体温を背中に感じながら 調査兵団の事やウォールマリアの事を聞いていると 意外と近くに馬車は停まっていた


ミケが近づいて私に手を伸ばすから エルヴィンの時と同じように飛び込むように降りる


「遅いと 心配してたぞ」


馬車の近くに立っていたリヴァイに手を振ると彼も手を上げて応えてくれた


「可愛いなぁ…リヴァイは」


「小さくて可愛いのか?」


ミケはフン…と鼻で笑い意地悪な事を言う

「そうだよ小さくて可愛いくて…」

ミケの心臓の上に手を置いた


「リヴァイのここは 大きくて深いの…得体の知れない私の手を握ってくれた優しい魔法使いなの」


ミケとエルヴィンの私を見る目が何気にイタイ女って感じがするけど…



「突然現れた10歳の私に手を差し出して 仕方がないから面倒をみてやるって言ってくれた その時に繋いだ手の温もりがまだ消えないの…

あの日から私にはリヴァイが100倍可愛くてキラキラして見える魔法にかかってるんだよね…

だから私にリヴァイの悪口言うのは禁止!」



ミケにされたようにミケとエルヴィンに近づいてスンスンと2人の匂いを嗅いだ


「うん 2人の匂いもいいけど…リヴァイ匂いの方が好き ねぇリヴァイを嗅ぎに行ってもいい?」


エルヴィンは下を向いて笑い 「君の負けだな」とミケに言った



/ 182ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp