• テキストサイズ

【進撃の巨人】月と青い鳥

第3章 からだと心



「突然…どうしたの?」


広場ではイライラとしてたし 帰る途中も荷物は持ってくれたけど無言のままのリヴァイの背中を見ながら帰宅した


私に怒っていたはずだ…なのにいつもの妹扱いじゃなくて 突然異性として触れてきた

さっき私が取り乱したから リヴァイなりの慰めかたなのだろうか?




リヴァイの瞳を見てたら 先にリヴァイが瞳をそらした



「……した」



リヴァイの目の周りの薄い皮膚が少しずつ赤く染まっていく



「嫉妬したんだ カナコとアイツが笑ってるのを見て カナコは俺のだと思った」



顔を横に振れば簡単に私の手のひらの中から脱け出せるのにリヴァイは ほんのりと顔を赤く染めて 拗ねた子供のように少し唇を尖らせ私の手の中に居続ける…

こんな彼を可愛いと言わずしてなんと表現したらいいのか知らない



「私はね…元の世界には帰れなくてもいいって思ってる

一緒に居たい…この世界で私も守りたい…リヴァイの生きているこの世界でリヴァイと一緒に生きたい

だから…もっと頑張っていい子にするね 本当に今日はごめんなさい…」







リヴァイがそらしていた瞳が優しく私を見ていた


あれ なんかさっきより近くない?


そう思ったら唇に柔らかな感触がした 2、3秒くらい柔らかな感触は続き それが少し離れた



「カナコは今のままでいい…」


リヴァイが喋ると私の唇に何かが触れてくすぐったい……


また唇に柔らかな感触がきて 今度は下唇を何度か柔らかく喰まれてから離れた


「目を閉じねぇタイプか?」


手の中のリヴァイが可笑しそうに言う


この時になってようやく私はリヴァイにキスをされたと理解した

一気に耳が熱くなり その熱は耳の裏側から首にまで伝わり 一瞬で私の顔が熱い 恥ずかしさやら何が何だか色々な気持ちが入り交じり 毛穴が開き余った熱が蒸気になって出ていく



「嫌だったか?」


返事を言葉にすることができずに 勢いよく首を横にブンブンと振った


そんな私の反応を見てリヴァイは「よかった」と言って目を細めて笑いギュッと抱きしめた


私の心臓も忙しなく動いていたけどリヴァイの胸から伝わる鼓動も私と同じくらい早くて心がキュンとする



/ 182ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp