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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第51章 モレンドに敬意を表して【渋谷事変】


 水を被ってから、体外での血液操作ができなくなった。

 なぜなのか。この場でそれを考えるのは時間の無駄だ。できないのならば、できる方法で戦えばいいだけのこと。幸いにも、体内の血液操作は可能。

【赫鱗躍動(せきりんやくどう)・載(さい)】を使って肉体を強化し、虎杖と拳を交える。

 そして、隙を見て【血星磊】で血の弾丸を作り出した。水に晒さぬよう、水に溶けださぬよう、限界まで凝固圧縮し、呪力で強化した血の弾丸。それは正確に、虎杖の肝臓を撃ち抜いた。

 虎杖が血の気の引いた顔で身体を震わせながらふらつく。

 そんな彼を前に、脹相は奥歯を噛み締めた。ダメージが蓄積しているのが自分でも分かる。

 三発――ガードしたものを除いて、自分が虎杖から食らった打撃はたったの三発だ。その三発に、肉体が悲鳴を上げている。

【血星磊】は硬度だけで、【穿血】ほどの速度も威力もない。不意打ちでなければ貫通させることなどできなかっただろう。

【赤血操術】は通常【血星磊】のように血を凝固させない。血の刃を作り出す【血刃(けつじん)】も輪郭を定め、血液を高速で回すことで殺傷力を高めるものだ。

【赤血操術】では、血液を一つの臓器として認識している。だから、血液を凝固すると体内の血液も固まりやすくなり、突発的な血栓症のリスクを抱えることになる。

 それでも、虎杖 悠仁というリスクの方が遙かに大きい。

 パキパキッと血液を凝固・硬質化させ、己の右腕から拳にかけて鎧のように覆う。
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