• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第50章 止まらずに進むセグエンテ【渋谷事変】


「は、早く先生を助けに行かないと! いや、先に虎杖くんと合流して……! えっと……!」

「吉野君、一度 落ち着いて、冷静に。先に新田さんの手当てを」

「あ……は、はい……」

【澱月】が新田をベンチへと連れて行き、順平が術式を解除する。そして、七海が新田の手当てを始めた。その手当てを受けながら、新田が「そうだ」と声を上げる。

「伊地知さんと連絡が……!」

「それなら、先ほど私が見つけ、止血処置を施しました。現着は確認していませんが、すぐに星良さんに連絡し、来てもらえるよう手配しています。五分以内に到着すると言っていたので、今頃は【反転術式】による治療を受けていることでしょう」

「じゃあ、伊地知さんは無事なんスね!」

 ほっと新田が安堵の息を吐いた。

「彼は元々 術師を志していましたから」

 なるほど、呪力操作ができるわけか。順平と同じようにいくらか呪力を使って防いだのかもしれない。術師を志していたとは、補助監督のイメージが強すぎて今一つピンとはこないが。

 隣では順平も「そうだったんだ」と自分と似たようなリアクションをしている。

「それにしても……五条さんのことは そちらに伝わっていなかったのですね」

「私たちはすぐ室内に入ったので、そのせいっスね」

「僕、いまだに信じられないんだけど……あの五条先生が……」

 それは自分とて同じだ。

 いい加減でおちゃらけて、周りを振り回して楽しんでいる節のある男だったが、その強さは本物だった。自分で自分を“最強”と称するほどの自信家で、誰もがそれを認めていた。
/ 1068ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp