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【ポケモン】パシオで恋して

第20章 行方不明



「あいつのことになると、随分と臆病になるんだな?」

挑発してやると、言い返してくるかと思いきや、グリーンは自嘲気味に笑って目を伏せた。

「…ああ、そうかもな」

「フン、今の弱ってるあんたにならオレも勝てそうだ」

「わりぃが今は戦う気分じゃねーんだ」

「こっちこそ願い下げだ。弱ってるヤツに勝ったって嬉しくもなんともないしな」

こんな腑抜けになったグリーンは初めて見た。

なんなんだよ。

あんたにとって、あいつはそんなに大事なのか。

「おい……冗談が通じないほど参ってんのかよ」

グリーンを睨みつける。

「情けなくてな。なんでオレは大事な時にこうなんだろうってさ」

「だから、あんたのせいじゃないだろ」

「ナナのことをわかってたつもりでいたんだ。でも、まだまだだったな」

「どういう意味だ?」

グリーンは仄かに苦笑しつつ、語り始める。

「ナナはさ、いつも急にオレの前からいなくなっちまうんだ。ガキの頃、野生のポケモンが出るから禁止されていたのに勝手に草むらに入って、慌ててレッドたちと探して連れ帰ったらオレたち全員じいさんに叱られたり——」

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