• テキストサイズ

【ポケモン】パシオで恋して

第20章 行方不明



懐かしむように小さく笑ってから、続ける。

「あいつがトレーナーになってからは、しつこく挑んできてたトキワジムにも急に来なくなって音信不通。連絡もねぇまま数年ぶりにパシオで再会したと思ったら、WPMの準決勝前にまた消えちまった。こっちはずっと振り回されっぱなしだ」

「フン、傑作だな。あいつじゃなくあんたが振り回されてんのか」

「お前もだろ?」

「あんたと一緒にするな」

咄嗟にそう言いつつ、グリーンの気持ちもなんとなくわかる。

わかりやすいくせに予測不能。

近いようで遠い、かと思えば気づけば隣にいたり、ほんと、よくわかんないヤツ。

「まあ、昔からあんたが苦労してんのはわかった」

「だろ?」

わざとらしく肩をすくめている。

「手がかかる幼馴染を持って、あんたも災難だな」

「ああ、それがかわいいんだけどな」

それ以上確信に踏み込ませないように、互いに皮肉を交わして笑い合った。

グリーン、あいつの心にはいつもあんたがいた。

あいつはな、いつもあんたが好きで、誰よりもあんたのことばかり考えている。

あんたにはそれが見えてないんだろうけどな。

そうは思ったが、あいにくそこまで教えてやるほど、オレはお人好しじゃない。

/ 506ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp