第20章 行方不明
「攫われたと考えるのが妥当だとして、何が目的なんだ?あいつらのポケモンが欲しいなら奪えばいいだけだろ」
「わからねえ。もしかしたらナナは一度ブレイク団に襲われてるし、逆恨みの可能性もあるかもな」
「奇襲されたとしても、あいつらが簡単に負けるとは思えない。……甘っちょろさを突かれたな」
「…だな」
グリーンはオレの意見に同意し、長いため息をついた。
マップ上の目的地が近づいてきた。情報も得たし、おしゃべりしている場合じゃない。
「オレは手始めにロケット団に探りを入れてみる。なにかわかったら連絡するからあんたは休んでろよ」
疲れきった顔、目の下のクマを見ちまえば、一緒に探そうなんて言えるわけがない。
けど、グリーンは力無く笑って首を振った。
「いや、オレも探す。動き回ってないと落ち着かないんだ。いろいろ考えちまってな」
「こうなったのはあんたのせいじゃない。ひとりで全部抱え込むな」
「でもさ、防ぐ策はあったはずだろ」
自分を責め続けるグリーンを睨む。
らしくない、と思った。いつも自信に満ち溢れ、偉そうで、でもその実力は本物で、そんな勝ち気な態度はイラつくけど、そんなグリーンをオレは認めていた。
それなのに今はどうだ?すっかり弱々しくなっちまいやがって。