第18章 決戦、看病、そして一夜
たどり着いたのは砂浜。女とブレイク団が対峙している。
あいつはグリーンの幼馴染と聞いている。ことあるごとにグリーンが自慢してきた女だ。最近パシオに来たばかりらしいが、この前のイベントではグリーンと優勝をかっさらっていたっけな。
人数不利なんだからさっさと逃げればいいのに、女はひとりで3人のブレイク団を相手に戦い始めた。
グリーンの自慢の幼馴染ならさぞ強いんだろう。そう思ってしばらく傍観していたが、サンダースは戦闘不能に。しかも戦うのを諦めたのか女は動かなくなった。戦意喪失でもしたのか。
このままあいつのポケモンが盗られたってオレの知ったことじゃない。弱肉強食の世界で馴れ合いは不要。
だが、弱いヤツが集まって弱い者いじめするのは大嫌いだ。
オレに見つかったのがアイツらの運の尽き。
ホウオウを見上げると目が合った——ああ、わかってる。
「やれ!」
ホウオウのはかいこうせんがブレイク団のポケモンたちを一瞬で薙ぎ払った。ほとばしる閃光が空気を切り裂き、巻き起こる風が地面の砂を舞い上げると、世界はホワイトアウトしたように白く塗り潰され、なにも見えなくなる。
やがて光が収まると、そこはなぜか賑やかな夜の縁日だった。オレは人混みの真ん中で、ナナと並んで立っていた。