第18章 決戦、看病、そして一夜
というわけで、医務室の隣にある給湯室に移動して設備を確認する。ガスコンロはなかったけど、冷蔵庫、電気ケトル、電子レンジなど、食事や飲み物を用意できそうな給湯設備は整っていた。
準備を進めるにあたり、まずは買い出しだ。今度はNにシルバーくんの付き添いを頼んで私が外に出た。
はじめに、自室に置いてあるパシオミントを取りに帰った。というのも、先ほどミモザ先生に、トゲピーで効果てきめんだったパシオミントを飲ませてもいいか聞いたら、風邪薬と併用OKと言ってもらえたのだ。
実際に、ミモザ先生も風邪を引いた時にハーブティーにして飲んだことがあるらしく、パシオミントの評判は私が思っていたより広がっているみたいだ。
その後、薬と食料の買い出しのため、薬局へと向かう。
おかゆ、スポーツドリンク、カフェインレスの茶葉、ミネラルウォーター、はちみつ、レモン、ジンジャー。
体に負担がかからず、風邪に効きそうなものってなんだろう?と、思い浮かべている最中、ふと大事な報告を忘れていたのを思い出し、慌てて電話をかけた。
「よおーッ!誰かと思えばナナかぁ?」
すぐに繋がり、明るい声が耳に飛んできた。
「ボンジュールグリーンさん!」
挨拶でふざけ合ってから、準決勝進出の報告をする。
「おう!おめでとさん!客席で見てたけどよ、ギリギリ追い詰められながら、シルバーが見事に決めてたな!お前もサンダースも、あのふたりに引けを取らないぐらい活躍してた!すげーいい試合だったぜ!」
褒められながら祝福もされて、なんだか心がふわふわのほわほわだ。
「ありがと!グリーンも順調に準決勝だね」
「当然だ。今回も優勝を狙ってるからな!」
自信たっぷりな発言はいかにもグリーンらしい。
グリーンたちは、私たちとは反対のブロックに名を連ねている。
つまり、どちらのチームも勝ち進んだとしても、顔を合わせるのは決勝戦だけだ。