第18章 決戦、看病、そして一夜
「準々決勝、楽しみだね」
「うん…そしてどちらかが、次の私たちの対戦相手…」
だから、ヒビキくんたちに移さないように断っていたんだね。
シルバーくんなりの気遣いを理解した途端に、気がつかない自分が心底恥ずかしくなった。でもそれを口にしたら、シルバーくんはきっとますます機嫌を損ねる。だから気づいてないフリを貫き、ミモザ先生に渡された用紙の「付き添い」に私とNの名前を書いた。
「ヒビキくんたちには言わないでおくけど、付き添いは私たちがするからね」
「付き添いなんていらない。お前らも帰れ」
言い終わってからゲホゲホと咳き込んでいる。そんな状態を見て、心配するなという方が無理な話だ。
「だけどシルバー、チームメイトとしてキミをほっておくわけにはいかない」
「……」
Nの意見に、シルバーくんは押し黙る。少しの沈黙後、観念したようにボソリと呟いた。
「……もういい、勝手にしろ」
「はーい決まりー」
ぱん、と手を打ち合わせて、ミモザ先生が微笑んだ。