第18章 決戦、看病、そして一夜
『大盛り上がりを見せている第2回WPM!今日、準決勝進出を決めたのはナナ、シルバー、N!今大会きっての異色チーム!まったく予想されていなかった組み合わせのぉ〜奇々怪界トリオ〜!』
画面の中では、チェッタさんが舌っ足らずな口調で声を張り上げている。
「ききかいかい…」
「うけるー」
珍妙なチーム紹介に呆然とする私の横で、ミモザ先生がクスクス笑った。
『そしてぇ〜来週のトーナメントはぁぁぁぁぁ〜」
声を弾ませて視聴者を煽ると、効果音とテロップがタイミングよく切り替わり、画面には次の準々決勝のメンバーが表示された。
『ジョウトの伝説ポケモンチーム!ヒビキ!コトネ!クリス!対するは〜イッシュの英雄・チャンピオンチーム!トウヤ!トウコ!アイリス!』
両チームの本戦ハイライトが流れ、締めのコメントが入る。
「クヒヒッ!どっちもパナいっしょ!チケットは完売だけど、なんとなんとぉ、器のひろーいライヤーさまがぁ、特別にさらに席を用意したからぁ、まだチケット買ってないヤツ!ここの応募フォームからぁ、抽選申し込みがーんばれえー!!」
チェッタさんが、画面上に表示された応募用のQRコードをブカブカな袖で差したところで、WPM特番が終わりCMに入った。