第11章 お祭り騒動
「優等生ぶって満足か?」
「ダメなものはダメだもん」
「なら『欲しいからください』って頼めばなんでもくれるんだな?」
「それは物によるでしょ。このかんざしは無理だし」
「だろ?なら奪うしかねーじゃねぇか」
シルバーくんは足を組み、まざまざと不機嫌な態度を見せて圧をかけてきた。目つきもいっそう険しくなる。
「そんなこわいかおしてもダメです。あと、この羽根も」
私を睨む彼に向かい、横を向いて羽根を見せびらかす。
「ふたつとも私のたからものだから」
指先で羽根にそっと触れる。シルバーくんが仲間だと認めてくれた気がして嬉しかった。
シルバーくんはワザとらしくフンと鼻で息をついた。
「ったく、なんでお前は平気な顔してそういうこと言えるんだか。聞いてるこっちが恥ずかしくなる」
ギロリと睨みを利かせてくるけど全然怖くない。
どれだけ目つきが悪くたって、捻くれてたって、心根は優しい人だって知ってるから。
だから、負けじと見つめ返す。
シルバーくんは一瞬動揺を見せたけど、すぐに平静を装ってぷいっとした。
ふとした仕草がやっぱりニューラに似ている。