• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【黒子のバスケ】帝光の天使(中学校編)

第8章 ー天使の涙ー


一方、二軍同伴組は。

「すごーい!」

青峰が自身50点目のゴールを決め、久遠はほぼ自動で記録していたスコア紙面に思わず視線を落とした。
スコアには青峰の背番号がいくつも並んでいる。
それを見て久遠は目を輝かせた。

試合が終了し、青峰がベンチに戻ってくるなり久遠が飛びつかんばかりに駆け寄って、スコアノートを青峰の鼻先に突きつけた。

「青峰くん、今日、すっごく飛んでたね!」

青峰は一瞬面食らったが、満面の笑みを浮かべる久遠を見ると青峰も笑った。

「だろ?今日の俺、めっちゃ調子良かったよな?」

そう言って久遠にのしかかるように肩を組んだ。
一瞬体勢を崩したものの久遠も青峰の腰にガシッと腕を回し、二人でルンルンと踊るように身体を揺らした。

「青峰、まず汗を拭くのだよ!天野が濡れる!」

緑間が注意するも、

「んなの気にしねーよなー?」

と青峰が久遠に尋ねた。
今のノリなら普通に「うん!」と言ってくれるものだと思ったのだ。
しかし、久遠は「あ!」と何か気づいたと思ったら瞬時に青峰から離れた。

「え…?」

若干傷つく青峰に、久遠がタオルを広げて渡す。

「青峰くん、汗拭かないと身体冷えちゃうねー」

「おー…ありがとな」

やはり笑顔の久遠に汗だくを拒絶されたわけではないと悟った青峰は心なしかホッとしながら、素直にタオルを受け取った。

試合後の後片付けも済み、帝光中へ帰る道すがらも久遠のテンションは高かった。

「あー、今日の青峰くん、すごかったなー。すっごい飛んでたなー」

「だよなー。今日の俺、めちゃくちゃ飛んでたな」

そんなやりとりを二人で何回もしていた。

「さっきから飛ぶ飛ばないとは何のことなのだよ?」

わけがわからない会話を続ける二人に、遂に緑間がツッコミを入れた。
そのツッコミを受けて、はじめは青峰と久遠はキョトン顔で顔を見合わせた。

「そんなのは、まぁ…」

しばらく目を合わせた後に二人でイタズラっぽく笑う。

「「ナイショ、だよ」な」

そうしてキシシと笑う二人に、緑間は盛大に舌打ちをして、黄瀬は

「教えてほしいッス〜」

と二人に縋り付いた。
しかし、最後まで明確な回答は得られなかった。
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp