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【DC】殺し屋と一緒。【安室透/降谷零】

第1章 殺し屋




彼はハルの前に座り、
肩にかけたタオルで、金色の髪を乱暴に拭いた。

よく見ると、やっぱり綺麗な顔だ。
髪も多分地毛で、艶のある髪だった。


…あの時の写真と変わってない。


「どうして、殺し屋なんてやってるんですか。」


人殺しを仕事と呼んだ彼に、無意識に口が開いてしまった。私の問いに彼は何故か少し驚いた顔をした。


「殺し屋、か。たしかに、君にとって僕は殺し屋だな。
でも、質問するのは僕だ。君の正体を知りたい。」


ハルの知りたいことは教えてもらえなかった。
でも、彼が少しだけ悲しい顔をした気がした。

そこからは軽い尋問のようだった。


「まず名前はなんて言うんだ?」
「… 結城ハルです。」
「偽名ならすぐ分かるから本当のこと言ったほうがいい。」
「、本名です。」


「…そう、とりあえず信じよう
結城ハルなんて名前、僕は聞いたことがない。」
「……」
「まぁいい、君、年齢は?」
「25です。」
「若いな。出身は。」
「えっと、生まれはニューヨークです。父がアメリカ人で。」
「今両親はどこに?」
「どっちも小さい時に死別しています。」
「…今日は両親の年忌法要か?」

「いえ、両親では、ないです。家族みたいな、人でしたけど。」
「…」

ハルは全て本当のことを答えた。彼が私の身元を突き止めても彼の名前を知っている理由を知ることはないと踏んだ。


「今はどこに住んでるんだ?」
「米花町のアパートで一人暮らしをしています」


その質問を最後に少しの沈黙が流れ、彼は膝を叩いて立ち上がった。



「全然!君が誰だかわからないよ。」


そう言ってハルが座っていたソファに手をかけ距離を縮めた。



っ、!


近くなった顔に心臓がひとつ跳ねる。


「だから君が口を割るまで
僕は君を監視する。今日からここが君の家だ。」

「………へ?」



彼がなにを言ったのか、理解できなかった。



「拒否権はないからな。だって僕は”殺し屋”、なんだろ?
逆らったら、わかるよな。」


そう言って彼は片方の口角を上げた。





「うそ、」
「ほんと。」






こうしてハルは殺人を仕事と言う降谷零と共に半ば強制的に暮らすこととなった。
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