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【DC】殺し屋と一緒。【安室透/降谷零】

第1章 殺し屋



私が見てしまったのは、明らかに殺人の現場。
あの音は明らかに銃声。

“あの人”の3回忌の帰り、ふと近道をして帰ろうとした路地裏で、私はとんでもないものを見てしまった。


逃げなきゃ、
本能がそう叫び、雨の中猛ダッシュで走った。

それでも、簡単に追いつかれてしまい、
私はどこかもわからない建物の中に連れ込まれた。

暗くて顔がわからない。
ただひたすらに怖い。

でも、雷が彼を照らした瞬間、
私の記憶の扉は開かれた。


「ふるや、れい」


その名前を、口にしないほうがよかったのか、
はたまた私の無意識は正解だったのか、
今となってはわからない。
でもその時はすぐに後悔したんだ。


名前を呼ぶとすぐに、
彼は私を掴む腕に力を入れた。


「その名前、どこで知った。」


彼の様子が変わった。

口が乾いて、思ったように声が出ない。



「それを教えたら、私はどうなりますか」


裏返った私の問いに彼は少し間を開け、冷静さを取り戻したように見えた。



「僕の仕事を見てしまったからには
ただで帰すわけには行かない。

名前まで知られてるなら、なおさら。」



この時自分の口から出た無意識に後悔した。
彼を知りすぎていると判断されたら、私も殺される。

追い込まれると人は突拍子もない考えが浮かぶもので
その時私は一か八かの賭けに出た。



「なら、絶対、教えません。

…私は、あなたを知っています。
もし私を殺したら、その理由も
わからないままに、なります。」


かなり危ない賭けだった。そんな理由知らなくていいと言われたらそれまで。でも、私の言葉に彼は笑った。


「ハハハ!

君は随分肝が座っているようだ。」



暗闇にも目が慣れ、拍子抜けするほどいたずらな笑顔に心が跳ねたのを、私は気づかないふりをしている。
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