第2章 ポアロ
その日は土曜日ということもあって朝からたくさんのお客さんがきた。朝のピークとお昼のピークを迎え、私たちはお客さんのいないポアロで一息をついていた。
「つ、疲れた〜!」
カウンターに座りそう言ってなだれ込む梓さんに温かいカフェオレを作る。
「ほんとでしたね!今月一番の売り上げあるんじゃないですか?」
「いや〜でもやっぱり安室さんがいる休日が一番お客さん多いですよ〜
ハルさん目当てのお客さんも多いから二人がシフト被った日とかすごいことになると思いますよ!」
「梓さん目当てのお客さんも沢山いるじゃないですか」
「いませんよ!お二人に比べたら!!でもハルさん、安室さんに会ったことなくないですか?二人、シフトまったく被らないから」
私は、降谷さんが入れない日にシフトを出しているので基本的にシフトが被ることはない。だからポアロで安室さんに会ったことはない、けど、、
「あ、そうですね、会ったことないな〜」
同じ部屋で暮らしてます!なんて言えるわけないよね、
梓さんにちょっとだけ嘘をついて、二人でカフェオレをすする。
すると、カランカランっと、お客さんがくる音がした。
私は急いでドアに向かう。
「あ、ハルさん」
そこにいたのは寒い冬、タートルネックがよく似合うあの人の姿。
「あ、昴さん!ふふ、こんにちは」