第115章 *閑話カームデイ16 〜リドル~*
『....リドルさんのことは好き。でも許せない』
リドル『うん、分かっている。最初こそは許しを得たくて必死になっていたけれど、もう許されないことは分かっているし、君につけた傷がこの程度で塞がるわけがない。ただ...話がしたかったんだ』
『..リドルさんは、私のこと嫌い?』
リドル『そんなことはない。”君”のことは勿論好いているよ。周りに優しく、真面目に努力し、愛らしく振る舞う君はボクには魅力的で..時々自分でも理解できないくらいに感情が揺さぶられる。
だけど、先程も言ったように”黒兎”のことは今でも世界に厄災をもたらすものだと思っている』
『じゃあ、好きだけど嫌い?』
リドル『ボクのことを許せないのに好きだと言ってくれた君と同じだ』
『お揃いだね.....わっ!!風つよい』
リドル『っ!』
苦笑いで見つめるレイラの髪を少し強い風が巻き上げる。散った花びらが頬を掠め2人の間を吹き抜け、まるでレイラを一緒に連れ去ってしまいそうに見えた
慌ててその身を奪われないように力強く腕に抱きこむ。少し苦しそうな声を無視してキッと空を睨みつけると、花びらはからかうようにヒュルヒュル音を奏で高く青空の中へと消えていく
それは、まるで奪われたくなければ繋ぎ止めておけと言われているように
『びっくりした..どしたの?』
リドル『何でもないよ。それより、今までこの花畑において君の出入りは自由にしていたけれど、今度からはボクに一言告げるように。いいね?』
『?..ん、分かった。でもどうして?』
リドル『花や風さえも君を奪ってしまうから..』
『?』
リドル『気にしなくていい。さて、風も強くなってきたようだしそろそろ中へ入ろう。体も冷えただろうから、ボクの部屋で温かいお茶でもお飲み。少し休んでからオンボロ寮に送ってあげるよ』
『いいの?ありがと』
リドル『君への第一の贖罪だと思ってくれればいいさ。さあ、おいで』
『あ、ちょっと待ってて』
リドル『レイラ、どこへお行きだい?』