第116章 *7.5章〜休息の冒険者〜*
エペル『そっか。僕が飛んでたのって、私有地の畑の上だから..そこは田舎のいいところかも!』
オルト『レイラさんは何歳の頃に魔法が発現したの?』
『私?私は......』
無言でじっと掌を見つめたまま、考えるように視線を落とす。小さく揺れる深紅の瞳はどこか戸惑いと悲しみを映しているように見え、オルトはハッとしてすぐに頭を下げる
オルト『ごめんなさい。もしかして昔の事を思い出させちゃった?』
『ううん。私ね、気がついた時にはママやパパと暮らしてて、それより前のことはこの学校に来てから思い出したの』
デュース『あの入学して間もない頃だよな。その..ローズハート寮長の、オーバーブロット事件の時に』
『ん。あの思い出の私はユニーク魔法が使えてたから、その時には魔法が”はつげん”してたんだと思う。でも、あの時に私が何歳だったかは分かんなくて、ママとパパと暮らし始めたのも何歳か分かんない』
ユウ『じゃあ、いつから発現したかの正確な年齢は分からないってことか』
『ん』
ジャック『親には聞いたことねぇのか?いつから一緒に暮らしてたかって』
『聞かなくてもいいかなって。だって、いつから一緒に暮らしてても、あの2人は私のママとパパなのは変わらないし』
エース『まっ、そりゃそーね。変に掘り返してまた嫌な事思い出してもお互いしんどいだけだし』
『ん。だからいつからかはよく分かんない。ごめんね』
オルト『謝ることじゃないよ。僕の方こそちょっと無神経だったかもしれないね』
『オルトは悪くない。今こうやって聞かれて私も気になったから、今度おうちに帰ったら聞いてみようかな』
エペル『でもレイラチャンの言葉通りなら、物心つく前から魔法が発現してたってことになるよね。それってすごいなぁ』
『でもまだ全然使いこなせないし、もっとこうしたいって思ってても体が追いつかない感じがしてる』
ジャック『毎日コツコツと練習して自分のものにしていくしかねぇだろ。前にも言ったがレオナ先輩曰く、魔力自体は飛び抜けてる。使い方や知識がないだけだって』
ユウ『焦らずにゆっくり上達していこうね』
『ん』