第115章 *閑話カームデイ16 〜リドル~*
『[僕のところまでよく響いてたけど、あんまりにも感情が激しすぎるから周りが崩壊しそうで....あの時は聞いてて嬉しかったなぁ。僕の計画にこの子がまた一歩近づいてくれたからね。
でもその反面、凄く悲しくて腹が立ったよ。こんなにも心を苛ませて傷ついて、それでも必死に繕って君たちを愛そうと、今にも千切れそうな紐に掴まってぶら下がってさ。
ああもう、本当に腹が立つやつだよ。僕の大切な器をよくも傷つけたな!!]』
リドル『なっ!?』
口を押さえていた闇の手が鋭い槍へと変わり、その先端を向ける。嫌な予感がして体をよじるが手足を拘束する闇の手は全く動かない。焦りと恐れで汗が1つ滴り落ちる
リドル『(あんなものに突き刺されたら絶対にただではすまない。何とかして杖を..いや、こうなったら魔法石を介さずに出来るだけ負担の少ない魔法を。レイラを傷つけずに少し怯ませて、この手を退かせられれば..)』
『[目の1つでも潰せば、この子も少しは心が晴れるかな]』
リドル『(炎よ、)』
『[っ、ぅ!]』
突然ガクッと崩れ落ちると、片手で頭を押さえ低く唸りをあげる。内側で眠らされていたレイラが覚醒したことで、光を無くしていた瞳に輝くものが見え隠れし始める
『[目が覚めた?はいはい、そんな怒らないで。でも君のためでもあるんだよ?彼なんか愛したって君をまた傷つけるだけ..分かったよ。もう戻るから、せいぜい偽物の愛に騙されればいい]』
リドル『!..黒い手が消えた』
『ぅ...っ』
リドル『レイラ..?レイラなのかい?』
『ぁ...ぁ..ごめんなさい..っ!』
リドル『お待ち!!』
『ゃっ、やなの!!はなし..わっ!?』
リドル『うわっ!?』
図書室でしたように逃げ出す腕を引き止める。しかし今度は本気で抵抗され、さすがのリドルも振り払われそうになる。咄嗟にもう片方の手で肩を掴むと揉みくちゃのままその場に押し倒した
芝生と微かな花の香りが倒れた勢いで舞い上がり鼻腔を擽る。しかしその香りに浸る余裕もなく、赤い瞳がにじわじわと涙が浮かんでボロボロと溢れる