第116章 *7.5章〜休息の冒険者〜*
?『ヒヒヒ、ヒヒヒヒッ!ヒヒヒヒヒッッ!!』
『[久しぶりのブロット(栄養補給)は最高だ。さて....目的は果たせたし、僕は先に帰って寝るとするよ。今日はウサギチャンもぐっすりだから、なんの苦労もなく体を奪えた。きっとこのことは覚えていないだろうけど、身に渦巻いてる負の魔力で大方察するだろうね。
さぁてさて、僕の計画もそろそろ詰めていかないとね]』
月もないディアソムニア寮の闇夜に、蒼と紅の歪んだ三日月がユラユラと揺れ動く。この歪で淀んだ月が輝いていることに気づくものは誰一人としていなかった
ーーーーーーーーーーー
ーーある日の昼食
ナイトレイヴンカレッジ・大食堂
『..ん、んふふ。んふふふ..』
エース『まだ思い出して笑ってんの?』
『だってあんなにキラキラしてて..んふふ』
デュース『あれだけ全身光らせてると確かに笑えてくるけどな』
昼食の乗ったトレーを手に思い出し笑うレイラをエースたちは呆れながらも愛おしそうに見つめる。そこにはいつも一緒にいるはずのユウとグリムの姿はない
”とある理由で”遅れている2人に先に行っていると残し3人で大食堂に来たものの、辺りは生徒たちの群れでごった返しており、どこのテーブルも次々と埋まってしまっていた
エース『うわ、すげー人だかり。もしかしてこれってオレたち食べる場所ないんじゃね?』
デュース『マジかよ。う〜ん..食べ終わって空いたところにダッシュでいくしかないか』
『むぅ.....あ。あそこ見て』
エース『あれって..セベクにオルトにエペルとジャックじゃん』
『おいでって言ってる。あそこ空いてるよ』
デュース『よかった。他のやつらが来る前に早く座ろう』
手招きするオルトの姿を見つけ、小走りで人波をかき分けながら彼らが待つテーブルに辿り着くと、ちょうど3人座れるようにスペースが作られていた